2012年9月30日日曜日

お便りいただきました

東北にお住まいのS様よりメールいただきました。以下一部引用させていただきます。

本日、今シーズン最終釣行に連れ出し、小さなヤマメですが無事入魂を済ませてき ました。 (ちなみに、写真のネットは自作のオイルフィニッシュです。)  最初、8フィートの竹竿はさすがに振りにくいかな、と思いましたが、ブログに書 かれていた通り、 無理に力を入れずに軽く振ってあげたら、ラインがドーンと飛び出して行きまし た。 とても3番ラインを乗せているとは思えないようなパワー感というか、トルク感と 言った方が良いですかね。 近距離中心なら4番を乗せても良いんでしょうが、3番を乗せた時のこの感覚は、 ちょっと癖になりそうです。
以上引用終わり。
お忙しい方で、今回近場の小渓流での成果ではずかしいけれど、とブログの掲載を快く了承して頂けました。 オフシーズン中はお手製のネットと共にロッドのお手入れも楽しまれてくださいね。来シーズンはC&Rのレインボーに使いたいと結ばれていました。
次回是非レインボーの画像をお待ちしています。
お便りありがとうございました。

2012年9月28日金曜日

プロトタイプ 5角 733 緩やかなスウエルバット 竹フェルール4pc 完成


プロトタイプ 5角 733 緩やかなスウエルバット 竹フェルール4pc 2tip

ブランクとスレッドの明るい色合いに合わせてアルミのシルバーリングにしてみました。アルミのリングは薄く作ると弾力があり、リールフットを緩ませない特徴があります。さらにバックボーン入りのコルクシートですから、これ以上ない軽さと機能的なリールシートになっています。

ということで完成です。ケースを作って月曜日に発送予定です。
月末に間に合わずごめんなさい。

2012年9月27日木曜日

プロトタイプ 5角 6ft6in#4 スパイラルホロー 竹フェルール

プロトタイプ 5角 6ft6in#4 スパイラルホロー 竹フェルール
ブランクまで出来上がりました。
オイルフィニッシュを選択いただけるように、このままの状態でトラウトマンロッドストアへアップいたします。

4pc 塗装出来上がり

プロトタイプ 5角 733 4pc 竹フェルール 塗装出来上がりました。明日リングとシートエンドを作ったら完成します。

2012年9月25日火曜日

次作のプロト ショートスパイラルホロー竹フェルール

次作のプロトタイプ 5角 6ft6in#4 スパイラルホロー 竹フェルール
接着前の様子です。バット、ティップにそれぞれ斜めに走る山と谷が規則正しく並んでいます。これをクルッと巻くと、ブランクの内部にらせん状の空間が生まれます。分類で言えばフルホローとセミホローの中間でしょうか。
ショートロッドにホローは不必要だとは思いますが、この664のスパイラルホローだけはなんとも言えないネバリ感覚があって、是非とも大勢の方にお試しいただきたく、製作しております。また竹フェルールとの相性が良いのも特徴です。
今晩接着して来週初めにはブランクまで出来上がると思います。

4pc 竹フェルール 乾燥中

プロト 5角 733 4pc 竹フェルール  乾燥中です。
バットのみこれから塗装になりました。パンプキングリップにスウエルバットも似合います。
私が作るものでは最も薄い色のブランクカラーに、スレッドはオリーブに赤のトリミングもキレイですよ。薄いブランクカラーは、ある意味誤魔化しが効かず難しいのですが、今回は敢えて採用しました。

2012年9月23日日曜日

竹フェルールの抜き方

トラウトマンロッド用竹フェルールの抜き方です。
このようにフェルールの継ぎ目を境にして握ります。私の場合左手がティップ側(膨らんだ方)を持ち、中指薬指小指を握り込むようにしながら、同時に親指と人差し指で右手の指をを押していきます。あくまでも親指で右手を押す力の方が優先で、フェルールを握る指は滑らない最小限度の力です。指が滑る時はゴムの滑り止めを併用するとうまくいきます。腕の力は全く使いません。

そうすると少しずつコントロールしながら抜くことができます。

他のメーカーの場合メスが非常に薄くできているものがあります。その場合はこの方法は使えませんので悪しからず。握り潰す恐れがあります。

グリップ交換続き2


グリップ交換あと一塗りになりました。このままでもキレイですが、ガイドの塗装と同じように少しタップリ目にもう一度塗って終わります。
グリップ先端のチェック巻きより上部に元々ワインディングチェックが付いていたのですが、全く分からないレベルになりました。 ロッドの年数が経っていないのでブランクに日焼けをおこしていないのがキレイに仕上がった要因でもあります。

見た目だけでなくリールシート回りの重さも劇的にと言っていいくらい軽くなっていますので、ロッドを持った感覚、振った感覚もこれ以上ない軽いロッドに生まれ変わりました。

今回お客様のご希望により、アルミリングに薄いコルクを嵌め込んだ特別仕様になっています。 落ち着いた雰囲気ですね。


コルクのアップロック、またはリング&リーグリールシートは最も軽いリールシートです。しかしコルクでアップロックやリング&リングはリールが落っこちて困る、という方もいらっしゃいます。しかしこのバックボーン入りコルクリールシートは一度リールフットを掴んだら、勝手に外れてしまうことがありません。 安心して釣りに集中できます。

このようなグリップ回りの交換は使用するパーツ、塗装の内容にもよりますが、概ね1万5千円程度でできます。お見積もりもできますのでお問合わせください。来シーズンに向けてお手持ちのロッドを軽く仕上げてみませんか?
お問合わせはmail@troutmanrod.comまでお気軽にどうぞ。

2012年9月21日金曜日

パンプキン4pc

プロトタイプ 5角 733 4pc 2tip 竹フェルール 緩やかなスウエルバット
パンプキングリップを合わせてみました。パンプキングリップはグリップとリールシートが一体になっています。そのリールシートへバックボーンを入れる作業へと続きます。 

グリップ交換

引き続きグリップの交換です。
5角 733 スパイラルホローのブランクの部分塗装が乾燥したので、グリップ、リールシートと合わせてみました。ロッドのイメージがガラッと変わりましたね。グリップはロッドの顔である、まさにそんな感じです。

2012年9月19日水曜日

プロトタイプ 2竿


トラウトマンロッドストアへ2竿アップしました。是非ご覧下さい。

グリップ、リールシート交換


クラシックタイプのシガーグリップにダウンロックのリールシートが付いていますが、2竿目に買っていただいたロッドには、フルウエルズグリップにバックボーン入りのアップロックコルクシート仕様でした。お客様はこのフルウエルズとコルクシートをたいへん気に入っていただいて、1竿目のロッドにも同じグリップとリールシートにしてほしいとのご依頼をいただきました。

そこでグリップとリールシートの交換作業に入りました。
部品はあらかじめ作っておき、
まずリールシートをヒートガンで加熱して取り外します。
 次にグリップをラジオペンチでつまむようにして、コルクをむしりとっていきます。
 粗方コルクが取れました。
 ニッケルのワインディングチェックが入っているので、ブランクにキズをつけないよう細心の注意を払いながらヤスリでリングに切れ目を入れて、少しずつ剥ぎ取っていきます。
 フックキーパーまで取れたらサンドペーパーをかけて綺麗にします。
集中力が途切れてしまうとブランクにキズをつけてしまいます。コーヒーブレイクで休み休み5時間程度かかりました。

今回チェックやフックキーパーまで取り外したのは、元のグリップより新しいフルウエルズの方が15ミリ程短いため、塗装も一部やり直す必要があったからです。

グリップにはさまざまな形がありますが、その中で気に入ったグリップを見つけていただいて、私もたいへん嬉しいです。

2012年9月18日火曜日

当選者様よりお便りいただきました



先月クイズに見事当選された××主義者様より、賞品のトラウトマンロッド5角511#3/4 ワンピースロッドを使用された時の画像をいただきました。

ショートロッドにふさわしいブッシュですね。緑の木々がなんとも美しく、こんな所へ行ってみたいとは思いますが、凄い山奥のようですから体力のない私には無理です。

ショートロッドはキャスティングしやすくするにはバットを弱くしなければなりません。太いと棒のようになって全然ラインが飛んで行かない・・・でも細いと、魚の引きに負ける・・・ショートロッドの設計の難しさです。ただこのロッドはワンピースでロッド全体が綺麗に曲がるパラボリックなのです。ですからグーっと極限まで曲げて魚の引きに耐えても、壊れるところがありません。これこそがワンピースロッドの特徴だと思います。といいつつスペアのマルチピースはお忘れなく。

シーズンも残り僅かとなりました。台風でかなりの雨が降ったそうで、とにかく無理をなさらずに釣りを楽しまれてください。

そうそう、こんな画像もありました。5角 753 竹フェルール使用でのアマゴですね。尾びれが大きくすばらしいプロポーションです。
こちらもありがとうございました。
またのメール楽しみにしております。

2012年9月14日金曜日

青空に弧

のんべーさんより爽やかな写真をいただきました。ロッドが弓形に弧を描いていますね。青空バックでこれ以上ないってぐらいのシチュエーションです。
9月も半ばになりました。
皆様、良い釣りを!






2012年9月13日木曜日

プロト 5角 8ft0in#3 セミパラボリック セミホロー 竹フェルール

今日じっくりとキャスティングしてみました。やはり#3の方がしっくりきます。#4ではラインが重く感じられるのです。風がある日は#4が良いでしょうが、風がなく静かにライズしているような、そんな場面で使いたいロッドです。
ゆえに、ロッドには803と書くことにします。

手に持つとさすがに8ft、少しは重みがありますが、キャスティングし始めると逆に軽く感じます。パワーを入れずにロッドを傾けるリズムとホールのタイミングをうまく取るだけで、ラインを持って行きます。

5角で8ft#3 竹フェルール セミホローでオイルフィニッシュ 世界で唯一の仕様だと思います。

興味のある方、試し振りをしていただけます。
お問い合わせは
mail@troutmanrod.com
までお願いいたします。


2012年9月10日月曜日

5角 8ft#3/4 セミホロー もうじき

5角 8ft#3/4セミホロー 竹フェルール オイルフィニッシュ

残すところリールシートのみになりました。出来上がったらカンツリに行ってニジマスを掛けてみようと思います。

4pc 竹フェルール取り付け完了

プロトタイプ 5角 733#3 4pc 竹フェルール
やっとフェルール取り付け終わりました。ツーピースのとはサイズの違う竹フェルールのすり合わせに少々てこずりました。

繋いで持ってみた第一印象、軽くてさっぱりしている、そんな感じでした。ツーピースより軽い感じというか、ワンピースみたいというか、グラファイトみたいな感覚です。スウエルバットの効果もあると思います。

2012年9月8日土曜日

ブランクシャフト完成

ブランク出来上がりました。

いちばん上はもうじき仕上がる、5角8ft#3/4 竹フェルール セミホロー オイルフィニッシュ です。
ガイドの取り付けに入っています。ティップにはシングルフットガイドを使用し、ティップの曲がりをさまたげない試みです。バットは力が掛かるのでスネークガイドを使用します。

中央は5角7ft6in#4 4pc  オイルフィニッシュ にしようかと考えています。

下は5角7ft3in#3 スウエルバット を初の試みとして4pcの竹フェルールにしてみます。

2012年9月6日木曜日

プロトタイプ 5角 733 竹フェルール スウエルバット

次作2竿目はトラウトマンロッド定番の733竹フェルールにスウエルバットの組み合わせです。
上は毎日オイルで拭いて良い色になってきた8ftです。緩やかなスウエルは細い部分は8ftより細く、グリップ先端にかけてご覧のとおりだいぶ太くなっていますね。

スウエルバットの良さというのは見た目だけではなく、グリップ部分でグニャっとこない安定感にあります。また緩やかなスウエルは接着に無理がなく、グルグル補強巻きをしなくても、はじけてしまうことがありません。

2012年9月5日水曜日

プロト 5角 764 4pc

プロトタイプ 5角 7ft6in#4 4pc 強めのセミパラボリック
仕上げ削りが終わってスプリットの接着になります。

強めの・・・というところはレインボーを意識している・・・ということです。トラウトマンロッドではこれまで、日本の渓流のヤマメやイワナを釣る為のロッドを主に作ってきたつもりです。しかしここへ来てもう少し広い視野で考えてみることにしました。

4pcにするとどのような味付けになるのか、楽しみです。

5角 664 4pc 完成

5角 664 4pc 完成しました。

4pcは写真写りが良いですね。この角度では写っていない部分にある特徴をこしらえているわけですが、ご本人より先にお披露目してしまっては申し訳ないので、このままにしておきます。

昨今の飛行機事情は荷物の制限が厳しく、すぐに別料金になってしまうようですね。特に釣り竿は長さゆえ逃げ場がありません。竹竿愛好家の方が遠征にはグラファイトのパックロッドにしようかと迷われる、そんな時にこのような4pcの出番です。7ft6inでさえ60センチに満たない仕舞い寸法ですから、トランクケースに入ってしまいますし、アルミケースに入れる必要がありません。目的地で竿だけ到着しなかったとかいうトラブルも防げます。

荷物の軽量化、旅費の節約、トラブルの軽減、 パックロッドは必要なアイテムですね。 

2012年9月1日土曜日

ティップ修理完了

折れたティップの修理が出来上がりました。上がスプライスで繋いだティップ、それぞれななめに切ったシャフトを互い違いに接着し、極細の糸を上から巻いて補強しています。スネークガイドの部分が負荷がかかりにくいので、丁度ガイドの真下で繋ぎ合わせています。
下は今回一緒に新調したティップです。

竹竿ではこのように途中から綺麗に繋いで修理することができます。これで耐久力も問題ありません。
釣行回数がたいへん多い方はツーティップで交互に使うなどして、休ませながらお使いになることをお勧めします。

プロト 5角 6ft6in#4 4pc ガイド取り付け終わり

プロト 5角 6ft6in#4 4pc

ガイドの取り付けと塗装が終わって乾燥中です。
この画角でブランクの端から端までギリギリ入りました。

竹竿のマルチピースの場合、最大の負荷が掛かった時、曲がる部分(シャフトの中央)と
曲がらない部分(フェルール前後)が何ヶ所もあり、その中のいちばん弱い部分に
負担が集中します。負荷が分散しにくいわけです。

グラファイトやグラスロッドのマルチピースですと、フェルールを含めて曲がりますので、
全体で負荷を吸収しますから問題はないと思います。

というわけで、その辺りを計算に入れてビッグワンとのやり取りを楽しまれると
よろしいかと思います。 早い話、無理は禁物ということですね。

それなら竹フェルールのマルチピースはどうだ・・・。と言う話になりますが、
よっぽど柔らかいアクション(ベナベナ系)にして竹フェルールも薄手に作り、
ヤマメ用ロッドとしてなら製作可能かと思われます。ただし値段が高くなってしまいますので、
華奢で高価なロッドが売れるかどうか・・・・。