2012年5月30日水曜日

プロト 733 竹フェルール ブランク

プロトタイプ 5角 7ft3in#3 セミパラボリック 竹フェルール ソリッド

ブランクが出来上がりました。バットとティップの先端を若干強くしました。あまり強くし過ぎるとセミパラではなくなるので、ほどほどに。竹フェルールのリクエストを多くいただきましたので、お応えしました。

5角ワンピースショート完成

プレプロト 5角 5ft11in#3/4 1pc パラボリック

こういう竿をユースランさんが作られたかどうかはわかりませんが、5角のワンピースショートロッド完成しました。
ショートロッドですがワンピースなので作業に慣れが必要ですが、出来ないことはないということが分かりました。早く釣りをしてみたくなるロッドです。

最終チェック

出荷の前に忘れてならないのは、ロッドに付けたマークを消すことです。ガイドの位置やティップとバットのガイド面あわせ位置は水性ペンでハッキリと書いています。製作途中で間違えてはなりませんからね。でも完成したらお役御免、綺麗に消してシャフトの指紋等も拭き取ります。プロトタイプのロッドには消し忘れているのもあるかもしれません。多分使っているうちに自然に消えるとは思いますが・・・。

2012年5月28日月曜日

オーダー 5角6角複合ロッド完成

オーダー 5角 7ft0in#3 セミパラボリック セミホロー 6角と5角のツーティップ
細めのパンプキングリップに細いニッケルリング&リングコルクリールシート、バックボーン入り
ガイドおよび金具は全てブラック、ハニーに赤のトリミング、フックキーパー付き
ワンティップでの総重量62グラム

世にも珍しい5角と6角のティップを併せ持つ超軽量ロッドの誕生です。
バットの張りがありながらしなやか、ホローと5角の張りが良いバランスで表現されています。

袋とケースの製作を残すのみとなりました。
もうじき発送いたしますのでいましばらくお待ちください。

趣味の釣り道具というのは遊ぶための道具ですから、道具にも遊び心があって良い、いや遊び心がなくてはならないと思います。こんなスペックにしたらどうなるだろう・・・可能な限り形にするのが職人の心意気というものでしょう。オーダーであれば手間を惜しまずあらゆる手段を使って製作いたします。

2012年5月26日土曜日

ワンピースショート


プロトタイプのプロトタイプ、プレプロトとでも言いましょうか、5角ワンピースショートロッドの完成間近です。
スペックは
5角 5ft11in#3-#4 パラボリック ワンピース

グリップはご覧の通りベリーショートのシガー(11cm)を取り付けてみました。通常のフルウエルズとこんなに違います。ストリッピングガイドも通常サイズではバランスが悪いのでミニサイズを取り付けています。

アクションはフルパラボリックでロッド全体を使ってキャストしたり、コンパクトに振ってデリケートなキャストもできます。#4を乗せると結構距離も出ますが、#3のショートキャストも難なくこなします。

とにかく手に持つと思わずニヤニヤ笑みを浮かべてしまう、可愛らしいロッドです。スレッドは可愛らしさに似合うように、ガーネットを選びました。漆で言うところの朱色に近いと思います。

次作に同じワンピースのショートを考えていますが、今度は#4-#5でヘビー仕様、リーウルフが使ったようなタフなロッドにしようかと。

toutubeにリーウルフがショートロッドで釣っている歴史的動画がありました。6ft前後のロッドでワンピース、グリップも手の中で隠れていますね。こういう楽しさも味わってみたいものです。
http://www.youtube.com/watch?v=-Q6-6A3vCpo

2012年5月25日金曜日

細身パンプキン

細身のパンプキングリップです。リールシートにはバックボーンを入れてコルクの痩せを防いでいます。このバックボーン入りコルクシートはリールのフィッティングがたいへん良く、釣りの途中でリールが落下するようなことはありません。それとリールが接地する部分は平らに削っていますので、フットが平らなアンティークリールにも対応できると思います。

 軽くて機能が優れているコルクシートはお勧めです。

2012年5月23日水曜日

フルトリミング

ティップのガイドを取り付けてから赤のトリミングをしています。多少手間はかかりますが、入れた方が見栄えがいいですね。たまに「フルトリミングはいくらか」という質問を受けますが、トラウトマンロッドではオーダーロッドの場合、フルトリムでも段巻きでも飾り巻きでも値段の追加はありません。全部入れても大丈夫ですが、お祭りのようになってもなんですので、程々がいいですね。

バットはグリップを取り付けてからにしようとコルク入荷待ちになっています。飛び切りハイグレードなコルクが少なくなってきたので、急遽取寄せています。多分明日には届きますので、早速グリップを作ろうと思います。

2012年5月21日月曜日

次作は

塗装が一段落着いたので次に何を作ろうか考えます。733でプロトタイプにしようかな。バットを幾分強めにして。ティップの先端も少し太く、細くて心配という方が結構いらしゃいます。あまり太いとライン乗りが悪くなりますから程々ですが。
ワンピースショートロッドも塗装が終りベリーショートのスーパーファイングリップでいこうかと。こんなロッドでサーモンやってみたいです。


塗装完了

ツーティップの塗装が出来上がりました。次はグリップ製作です。パンプキンは私も好きなグリップでして握った感触がたいへん心地よいと思います。しかしなぜかあまり見かけませんね。

2012年5月18日金曜日

フェルールピン

フェルールの接着が終わりましたので、フェルールピンを打ち込みました。シャフトの挿し込みがオスの方は長さが十分ありますが、メスは短いので抜け防止のピンになります。

2012年5月17日木曜日

ショートフェルール

シャフトとフェルール出来上がりました。フェルールは通常の長さの85パーセントにしています。これでも挿し込み直径の2倍ちょっとありますので問題ありません。フェルールを接着して塗装に進みます。

この竿は5角と6角のティップを併せ持っています。同じアクションを目指し、5角のテーパーから6角のテーパーを計算しました。

2012年5月14日月曜日

ホロー削り


ホローを削りました。上は削ったばかりでケバが立っていますね。丁寧に取り除いてから接着します。下は竹片を少し丸めた状態です。私の場合は約1インチ程度の間隔にしています。

最近はソリッド仕様が殆どだったので久しぶりのホロー削りでした。長い竿でなくてもホローの効果ははっきりと出ます。パリッと軽快、山岳渓流には良く合うでしょう。

2012年5月13日日曜日

6角のティップ

6角のティップを削る時に注意しなければならないのは、間違って表面を削ってしまわないことです。正三角形はどこが上向きでもフォームに乗っかってしまいますからね。昔何度か失敗したことがありました。それでこのように表皮に赤の目印を付けておきます。

今製作中のこの竿は、バットが5角、ティップが6角というスペックで、5角の張りと6角の柔らかさを併せ持つ特注品です。もちろん5角のティップも付けますから、振り比べると面白いと思います。


2012年5月12日土曜日

新しいことを

やっております。
暑かったりちょっと寒かったり、体調を崩しがちですね。皆様方ご自愛くださいませ。

さて、新しいことといいますのは、これから暑くなってくると、やっぱり山岳渓流ですよね。とくればショートロッドの出番です(かなりこじつけ)。でも普通のショートロッドでは面白くない、ここはひとつ頑張ってワンピースロッドに挑戦してみようかと思いまして、普段の製作の合間に少しずつ始めてみました。

竹が半切の状態ですので一番長くて1.8メートル、5ft11in程度です。この長さですと我が家の軽自動車にも楽に搭載可能です。素材が長い分、削る場所、塗装など全ての工程で工夫が必要になりますが、まぁなんとかなりそうですし、やってみないことには始まりませんからね。5角を始めた時がそうであったように。

全体に硬いアクションになりがちなショートロッドです。フェルールの無いしなやかで完璧な放物線、これを目指すことにします。

2012年5月9日水曜日

5角 6ft6in#4 2pc 2tip メタルフェルール

5角 6ft6in#4 2pc 2tip メタルフェルール 完成しました。
少しでも軽く仕上げるためにシート金具は全てアルミにしています。こういう短いロッドには重さのバランスを考えて、使うリールも軽いものが良いのではないでしょうか。

プロト 5角 7ft5in#3 竹フェルール 完成

プロトタイプ 5角 7ft3in#3 竹フェルール完成です。
クラシックタイプのシガーグリップに落ち着いた色合いのダウンロックリールシートが良く似合っています。
 
金曜日には発送できそうです。

2012年5月8日火曜日

プロト 5角 7ft5in#3 竹フェルール グリップ取り付け

こちらは長い竿ですのでフルサイズのクラシックシガーを取り付けました。明日はダウンロックのシートを取り付けます。

シガーグリップはクセがないので、いろいろな握り方が出来るのが良いところです。 昔はクラシックシガーは作っていなかったのですが、この1年でカッコイイなと思うようになりました。バンブーロッドには良く似合っていますね。

ショートロッド 2tip グリップ取り付け

ショートロッドにはショートのシガーグリップです。クラシックタイプですがこれにアップロックシート用の凹みを作っています。ショートロッドはどうしてもリール寄りのバランスになるため、少しでもリールに近い部分を持っていただけるよう配慮しました。フックキーパーはトリックキャストでの指先の邪魔にならないよう、取り付けていません。 リールにクルッと廻して、ストリッピングにフライを掛けてください。

2012年5月7日月曜日

言い訳をば

裁縫は小学校の時に家庭科で習った程度です。だから下手クソなんです。母が和裁をしていたので、手縫いなら見よう見まねでできるかもしれませんが、ミシンは殆ど掛けなかったですね。

妹は忙しそうなので自分でなんとかやるしかありません。

言い訳ですが。


火入れと乾燥と螺旋と


荒削りを終えて火入れを待つ竹片。火入れ済みと比べると僅かに青っぽいですね。

下の画像はショートロッド塗装の乾燥中です。

さて、よく質問を受けるスパイラルホローについての説明を少しさせていただきます。
2006年にフルホローの一種で螺旋ホローなる形状を考案し、後に5角にも取り入れました。
これは接着前に竹片を開いた状態です。ちょっと分かりづらいですが、5片の内右の3片が接着した時と同じように重なった様子です。ご覧のように沢山削り取るフルホローとは違い、シャフトの中を細長く螺旋状に空間を作っています。ダム式のセミホローより削る量は少ないのです。ですからこの螺旋(スパイラル)ホローはそんなに軽く仕上がりません。最も初期の6角ロッドではかなり軽く作ったのですが、5角に取り入れるにあたりトルク感を重視して、削り過ぎないように注意しました。そうすることで独特の硬質感といでも言いますか、少し軽くすることで竿全体に張りが出てトルクフル、ちょっと文章では表現しにくい感覚になります。ただ隙間が小さいので接着剤が少しでも多すぎると埋まってしまったり、内部にハミ出て固まった接着剤から異音が出たり、なかなか難しいものがあります。セッティングタイムの長いエポキシをごく薄く丁寧に塗りこむのが今のところ良いようです。

2012年5月5日土曜日

2012年5月2日水曜日

IZAC リールとスウエル竹フェルール



トラウトマンロッドストアへ中古リールとジャンクロッド追加しました。