2012年6月27日水曜日

こんなのどう?メールいただきました

八王子のH様より「こんなのどう?」メールいただきました。

ロングロッドで#3DTないし#4WF、超スレたヤマメ用ロッド、
手強いですね。8ft以上の#3で軽くてしなやか、かと言って
柔らかすぎない。難しいです。
5角とホローと竹フェルールの組み合わせで、なんとか形に
してみます。お楽しみに!

画像も送ってくださいました。もちろんトラウトマンロッドでの
釣果だそうです。スゴみのある顔つきですね。

貴重なご意見と画像ありがとうございました。


こんな仕様はどうだろうかメール

北海道にお住まいの方より、スリーピースにもっと力を入れては?
というメールをいただきました。
いつも当ブログをご覧頂いているそうで、ありがとうございます。

で、その理由としてワンピースは論外、ツーピースでも不十分、
やはりスリーピースでないと、目立ち過ぎるということなのだそうです。

世の奥方は見てないようで、しっかり見ているんですよね。そして、
ちょっとしたケンカのときに、チクーと持ち出すもんです。不意を
突かれてただただ狼狽するのを面白がる、わるい癖をご婦人方はお持ちの
ようです。

スズメバチの巣をつつかないためにも、短い目立たないロッドの研究を
望んでいらっしゃいます。同感の方多いはず。

トラウトマンロッドは昔はスリーピースばかりを作っていました。スリーピース
独特のフィーリングがありますからね。スリーピース、研究を深めてみることに
します。

貴重なご意見ありがとうございました。

2012年6月25日月曜日

次作開始

次作はオーダー733スリーピースツーティップ、プロト753竹フェルール、プロト664竹フェルールスパイラルホロー、製作始めました。追って経過を掲載いたします。

いつも当ブログご覧いただきましてありがとうございます。何分私ひとりでロッドの仕様を考えておりますので、いつもワンパターンになりがちです。できましたら皆様より「こんな仕様はどうだろうか」というようなご意見ご要望がございましたらメール下さいますと助かります。
こちらmail@troutmanrod.comまでよろしくお願いします。

フェルール修理完成

塗装も終わりフェルール交換完了しました。もう少し塗料の乾燥を待ってから発送になります。左上にある松ヤニ入り蜜ロウは緩めのフェルール調整に効果的です。少し緩いかなというときにごく少量塗ると、タイトになります。塗る量を加減してご自分に丁度良いフィット感を見つけてください。一緒にお送りいたします。

2012年6月23日土曜日

フェルール交換続き


 糸を解いてからフェルールにヤスリを掛け、接着剤の部分まで削ります。
 
 3箇所削った後、ヒートガンで金属部分のみを80度程度にほんの一瞬加熱します。そうするとエポキシが金属との境界だけ弱くなり、剥がれ易くなります。
そうしておいて、フェルールの下部からナイフで慎重にはがしめくり上げていきます。ある程度までめくるとスルっと取れてきます。

 接着剤を綺麗に取り除き、新しいフェルールをあわせてみます。

 フェルールを黒く染め、取り付ける準備が整いました。

強く加熱してフェルールを取り外すとブランクが黒く焦げることがあり、私はいつも上記の方法で交換しています。

2012年6月22日金曜日

フェルールの緩み

先月納品をさせていただきましたお客様より、フェルールが緩くなったとのご指摘をいただきました。竿を送っていただいて調べたところ、外観や寸法に異常はないのですが確かに緩くなっていました。10年以上経った竿では以前このようなことがありました、しかしこの竿はまだ新しいですのでちょっと意外な感じです。

かなりキャスティングで振り込まれたそうですが、実際原因はよく分かりません。おそらくメスが広がって緩くなったのではないかと思います。
これまでのメス0.375mmの厚さから、 今回0.4125mmに変更して様子を見ていただくように考えております。

ということで早速メスフェルールを作りました。納品時と同程度のフィッティングになっております。

釣り竿にトラブルがないのが一番良いのですが、なかなか完璧というわけにも行きません。そうなると修理の体性がその竿の性能ともいえるでしょう。トラウトマンロッドではこの程度の交換修理では概ね1週間のお時間をいただいております。なるべく速くお客様のもとへ竿をお返しして釣りを楽しんでいただけるように努めております。

もしフェルールに同じような緩み等ありましたらトラウトマンロッドまでご一報ください。無料で交換修理させていただきます。トラウトマンロッド以外の竿でも修理承ります。料金につきましてはお尋ねください。

追記、フェルールの緩み等検索で来られた方へ
メスフェルールに変形が見られない場合は、オスフェルールにエポキシを薄く塗布することで緩みが解消することがあります。
具体的には、オスフェルールをアルコールやシンナーで良く拭いておいてから、速く硬化するエポキシ接着剤をほんの少し付け、指先でフェルール全体、若しくは根元のみに回しながら伸ばします。ティッシュで指先のエポキシを拭き取り再度フェルールのエポキシを伸ばします。これを繰り返すことでごく薄く塗布することができます。
完全に硬化するまで待ってメスに差し込んでみます。まだ緩ければ同じことを繰り返します。キツすぎる場合は#2000ペーパーで研磨します。good luck!

2012年6月20日水曜日

プロト5角764 と 733


トラウトマンロッドストアへプロトタイプロッド2竿をアップしました。

2012年6月19日火曜日

プロト 5角 6ft6in#4 スパイラルホロー完成

トラウトマンロッドストアへプロトタイプショートスパイラルホローをアップしました。

2012年6月17日日曜日

3竿同時進行

733 竹フェルール、764 竹フェルールセミホロー、664 メタルフェルールスパイラルホローとそれぞれのパーツもだいぶ出来上がってきました。今週これら3竿がほぼ同時に完成しそうです。

2012年6月16日土曜日

プロト オイルフィニッシュ


プロト 5角 7ft6in#4 セミホロー 竹フェルール オイルフィニッシュ

本当ならもう少し時間を掛けてオイルを塗りこみたいところですが、プロトタイプですのでそこらへんを端折ってガイド取り付けへと進みます。落ち着いた光沢はすでに出ております。

ホローですし、さらに軽さを追求したオイル仕上げですから、このロッドに関してはリールシートはコルク、リングはアルミで行きたいと思います。これは実際作ってみるとよく分かりますが、ウッドフィラーにニッケルのリールシートを取り付けた途端にズシッという感触がロッドに加わります。ロッドのバランス云々はリールの重さで変わりますので、全体の重量としては軽いに越したことはありませんね。

このロッドに関していろいろとお問合わせをいただいております。オイル仕上げに興味のある方が多いのかなと思いました。将来トラウトマンロッドにもオイルフィニッシュを定番として加えてみたいと思います。

2012年6月13日水曜日

フェルール

ツーピースショートロッドのフェルール出来上がりました。フェルールの擦り合わせは不思議なもので、ブランクに取り付けていない状態でいくら程好く擦り合わせても、ブランクに取り付けて、そしてそれから2-3日経った後、それぞれ状態が変わります。何故か理由はよく分かりませんが確かに変わります。
出荷の前夜に何度も何度も抜き差しして確認し調整します。緩くなってしまうとアウトですので、ものすごく神経を使います。
この時点ではロウなどの油脂は使いません。何度か抜き差しするだけでメスの内部が汚れてきますので、無水アルコールを綿棒にしみこませて、綺麗に拭き取りながら行います。

バンブーロッドの付き合い方で一番難しいのがフェルールだろうと思います。今丁度良い具合なら何もしない方が良いと思います。たとえ錆が出ていてもそれで丁度良いならOK。迂闊に錆を取ってしまうとスポスポになります。キツい場合はまずメスの内部を綺麗にする、オスも綺麗にする、そしてジワッと差し込んでみる、その時無理は禁物です。途中で止まるならロウなどのワックスを塗って差し込んでみます。それでも入らなければ調整に出したほうが良いでしょう。中途半端に差し込んでキャスト中に抜けたりするとメスが膨らんでしまい元に戻りません。

逆に緩い場合はフェルールを取り替えることになりますが、それ程緩くない時はしょっちゅう抜き差しせず、そのまま放置するという奥の手があります。表面を少しだけ酸化させるのですね。

フェルールはいろいろ厄介ではありますが、うまく付き合ってあげて欲しいものです。1匹釣ったらフェルールの差し込み具合、曲がりなど時々見てあげてください。

2012年6月11日月曜日

ショートのスパイラル

ショートロッドをスパイラルホローに削りました。ご覧のように斜めに削っています。やり方というほどのことでもありませんが、スプリットをずらしておいてから5片まとめて斜めに削り、ずらしを元に戻します。戻した時に丁度良い具合になるように計算しながらになります。

今晩接着をして明日はフェルール製作になりそうです。

2012年6月10日日曜日

オイルフィニッシュ


プロト 764 竹フェルールはホローの軽さを重視してオイル仕上げにしています。まだ2回塗ったところですがもう既にシブい光沢が出てきています。もっと塗り重ねるとブランクの色に深みが増し、見た目もさることながら防水性も十分になってきます。糸の色はご覧の通り海老茶色、この渋いブランクには似合っているんじゃないかと思います。

私が使っている亜麻仁油は乾燥が遅いので内部に浸透しやすく、浸透してから乾燥(硬化)することにより一種のインプリのような機能が期待できます。

塗装仕上げでもキズから水分が入ることも考えられますから、完璧な防水を突き詰めてもあまり意味がありません。ある程度キズが多くなったら再塗装の修理に出すしかありませんが、その点オイル仕上げならどなたでも簡単に手入れができます。

釣りに行く前日にオイルで拭きながら渓流に想いを廻らす、そんなこともオイル仕上げならではの楽しみです。そんなの面倒くさいという方には塗装あるいはインプリが良いですね。

次は5角 2pcショートロッド

プロトタイプのショートロッド製作開始です。先に作ったワンピースは不評のようです。お問い合わせも頂きません。長いケースは奥様にすぐにバレてしまいますしね。ということでツーピースのショートロッドです。

ワンピースは私のにしましょう。すごく楽しいロッドなんですがね。

今回はセミホローではなく、スパイラルホローにします。フェルールはメタルが合うでしょう。
どの位ショートにするか考えながら始めます。


2012年6月9日土曜日

プロト 5角 764 ホロー 竹フェルール

プロトタイプ 5角 7ft6in#4 セミパラボリック セミホロー 竹フェルール
ブランクまで完成しました。

73#3ソリッドのブランクより軽さを感じるほどです。いつも思うのですが、やっぱりホローというのはスッキリしている、そんな表現がふさわしいです。竹フェルールの軽さと相性も良いですね。手首にズシッという重量感が伝わってこないので、この長さで一日振ってもさほど疲れないのがこの竿の良いところです。

塗装にするかオイル仕上げにするか迷うところです。軽さを重視するならオイル仕上げは良い方法です。塗装すると塗料の重さで柔らかさが出てしまい、せっかくのホローのパリッと感が半減してしまうのです。拭き塗りでごく薄く塗装するしいう手もあります。どれにも一長一短がありますので、今回はどうするか少し考えることにします。

2012年6月7日木曜日

音の違い

5角は音が違うというけれど、別に変わらないなぁと思っていました。普段ビュッと音が出るほど速く振らないし、わざと音をだしてみても違いが分からなかったのです。
さっきなにげなくバットだけで振ってみたら、平らな面を前に向けるのと、角を前に向けるのとでは明らかに音が違います。前者はヒュッと後者はビュッと。通常のキャスティングで言えば、フォワードキャストが前者で、バックキャストが後者になりますね。
ちなみに6角でやってみたらどの方向でもおなじ音でした。
だからどうということはありませんが。

2012年6月6日水曜日

次は764竹フェルール

次作は76 #4のセミホロー 竹フェルールです。ホロー削りまで終わりました。

竹竿で76の4番になるとキャスティング性能は上がってきますが、重さも結構気になってきます。昔は3番でもショートでも全てホローにしていた時期がありました。しかし今ではこの76#4あたりからが妥当ではないかと思うようになりました。73以下ですと軽くはなりますし、パリッとした張りも出ますが、ラインを飛ばすパワーすなわちトルクがなくなってしまいます。もう少し遠くへ投げたい時、ロングリーダー使用時にじれったくなるのです。

ただし私が自分で使う竿となると短い竿でも思い切りホローで軽いのがいいです。腕の力がないのでなるべく疲れない竿でないと困ります。 ロングリーダーは使いませんし、なるだけ近距離で投げられるように身をかがめてポイントへ近付きます。座ってキャストすることも度々です。あまりに遠いポイントは諦めます。ですからどこへ行くにも73#3ホローで事足ります。釣りスタイルによって必要な竿のスペックが全く違ってくると思います。

2012年6月5日火曜日

プロト 5角 7ft3in#3 竹フェルール

プロト 5角 7ft3in#3 竹フェルールをトラウトマンロッドストアへアップしました。

2012年6月4日月曜日

プロトタイプ 5角 5ft11in#3/4 ワンピース



プロトタイプ 5角 5ft11in#3/4 パラボリック ワンピースをトラウトマンロッドストアへアップしました。